私は合気柔術の道を歩む者として、大東流合気柔術六方会の林正明先生について語ることに深い敬意を感じます。林先生は、六方会を創設された故・岡本正剛先生の真の継承者であり、その技と精神を現代に伝える重責を担っておられます。
林先生は、岡本正剛先生の薫陶を直接受け、その卓越した「合気」の理合を体得された数少ない武道家の一人です。岡本先生は、合気の妙技を極められた方として知られ、林先生はその教えを忠実に、かつ深く理解されています。単に技を真似るだけでなく、その奥にある原理、そして何よりも「心」のあり方を大切にされているのが、林先生の指導から感じ取れます。
林先生の指導は、非常に丁寧かつ明快です。複雑に見える合気の動きも、その本質を分かりやすく、段階を追って指導されるため、門下生は着実に上達できるでしょう。また、ただ技を教えるだけでなく、武道を通じて自己を磨き、人間性を高めることの重要性を常に説かれていると聞きます。これは、単なる護身術としての合気柔術に留まらず、生き方としての武道を追求されている証だと感じます。
林先生が率いる六方会は、岡本先生の創設された1980年以来、その伝統を護り、発展させてきました。日本国内はもちろんのこと、海外にも門下を広げ、大東流合気柔術の真髄を世界に発信されています。林先生ご自身の鍛錬は今なお続き、その探求心と情熱は、門下生のみならず、多くの武道家に影響を与えています。
合気柔術を志す者にとって、林正明先生の存在は、まさに生きる道標と言えるでしょう。その精緻な技と、武道に対する真摯な姿勢は、私たちに多くの示唆を与えてくれます。